誠に勝手ながら年末年始は､12/29(金）～1/4（木）までをお休みとさせていただきます。

先の選挙で圧勝した政府与党の強気な平成３０年度の税制改正大綱が発表されました。

「給与所得控除・公的年金等控除の控除額・控除上限額の引下げ」「たばこ税率の段階的

引上げ」など個人に対する増税が軸で、高所得サラリーマン・高所得年金受給者・嗜好品

の愛好家という、少数派に対する増税であれば比較的世間も納得するであろうし、本人た

ちにとってもそれほど切実な問題ではなかろうという、いかにも安易な考えの改正という

印象です。

２年前の税制改正である「消費税の軽減税率導入」という選挙のためだけの行き当たり

ばったり的な政策が、今回の増税に少なからず影響があるようにも思えます。

軽減税率は事業者や税務当局に多大なる手間とコストをかけさせる割には、食費を節約せ

ざる得ない低所得者にはほんのわずかな恩恵しかなく、結局は高級食材などが買えて贅沢

できる高所得者に対する優遇制度とも言えるので、今回の税制改正では高所得者への増税

によって、軽減税率のための財源を確保してちゃらにしようということでしょうか。

政治家の方々も、もう少し議論して知恵を絞って、将来を見据えた税制を考えてほしいも

のです。